Analysis on Management and condition of HIROBA type in Regional Childcare

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  • 地域の親子が集う「ひろば型」事業の運営の現状と分析

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「研究目的」 子育て中の親が孤立しないよう地域の親子が交流できる拠点整備が進められている。地域子育て支援拠点は2007年度より「ひろば型」「センター型」「児童館」の3タイプとなり、「ひろば型」は地域の様々な資源を活用しながら、親子にとって身近な居場所となることが期待されている。「ひろば型」はこれまで取り組まれてきた「つどいの広場」の他に新たに設置されたものもあり、運営主体や運営内容など明らかになっていない。そこで本研究では「ひろば型」の現状を把握し、運営実態と抱えている問題を考察する。 「研究方法」 全国の地域子育て支援拠点「ひろば型」を対象に、運営団体の代表者に郵送による質問紙調査を実施した。調査期間は2007年10月、有効回収票数は676票(回収率45%)である。また、質問紙調査のサンプルから近畿圏の5事例を視察し、スタッフに聞き取り調査を実施した。 「調査結果」 運営体制は、自治体が直接運営する「自治体直営」が約半数、残りの半数は、自治体が社会福祉協議会など組織的な民間団体に運営委託している「組織的団体への委託」と、自治体がNPOやボランティアなど地域住民を中心とした団体に委託している「NPOなどへの委託」に分かれた。活動内容は各運営者の「ひろば型」に対する思いが反映されているが、運営資金や実施されている施設、他機関との連携などにおいては運営体制の3タイプにより異なっている。中でも「NPOなどへの委託」は全体的に運営が厳しい状況にあり、スタッフへの報酬も充分に払えない団体が多くみられた。事業の委託期間が終了した場合、「ひろば型」を継続したくても難しいと考えていることも明らかになった。

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Details 詳細情報について

  • CRID
    1390282680535053568
  • NII Article ID
    130006956772
  • DOI
    10.11428/kasei.60.0.99.0
  • Text Lang
    ja
  • Data Source
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • Abstract License Flag
    Disallowed

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