日本産シナハマダラカ類の種名について

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タイトル別名
  • On Anopheles sinensis group in Japan

抄録

三日熱マラリアの主要媒介蚊シナハマダラカAnopheles sinensisは、1980年代から日本各地で激減している。恐らく農薬の散布形態の変化が影響していると思われるが、原因は不明である。北海道産のエンガルハマダラカは、前脚白帯、蛹以外に形態ではsinensisと区別しがたく、交雑1雌が稔性なので、種分化途上の亜種ないし同胞種と見なされる。北海道産のAn. jesoensis(=esoensis)は、シナハマダラカのシノニムとされてきたが、オオツルハマダラカAn. lesteriと同一種と見なされる。ヤツシロハマダラカAn. yatsushiroensisは近年50年ほど国内での採集記録を欠いているが、朝鮮産のAn. pullusのシノニムである。  シナハマダラカ群の蚊としては、日本には他にチョウセンハマダラカAn. koreicusとエセシナハマダラカAn. sineroidesが産する。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205621224704
  • NII論文ID
    130006981091
  • DOI
    10.11536/jsmez.62.0.30.0
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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