アイガモ農法が水田の生物相および水質環境に及ぼす影響

DOI
  • 山田 浩之
    北海道大学大学院農学研究科環境資源学専攻
  • 河崎 昇司
    北海道大学大学院農学研究科環境資源学専攻
  • 矢沢 正士
    北海道大学大学院農学研究科環境資源学専攻

書誌事項

タイトル別名
  • Effects of <i>Aigamo</i> Duck Farming on Aquatic Biota and Water Quality in a Paddy Field

抄録

本研究は、水生生物の多様度・現存量および水質に着目して、アイガモ農法が採用されている水田の現状を把握し、さらに、慣行農法が採用されている水田との比較によって、アイガモ農法が水田の生物相や水質に及ぼす影響について検討した。その結果、水質に関しては、アイガモの移動に伴う水田土壌の巻上げや攪拌による懸濁物質やリンの増加、糞尿によるアンモニア態窒素の増加とその硝化による硝酸態窒素の増加が生じるという特徴があった。いっぽう、生物相に関しては、アイガモ農法水田で生物相の種数および固体数が低下する傾向があり、水田生態系を構成する生物相の多様度や現存量の低下が懸念された。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680599371776
  • NII論文ID
    130006982768
  • DOI
    10.11492/ceispapers.ceis18.0.495.0
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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