イネ<I>CYP51 sterol demethylase</I> 遺伝子についての分子解析

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タイトル別名
  • Molecular analysis for <I>CYP51 sterol demethylase</I> in rice

抄録

植物が生産するサポニンは配糖化トリテルペンであり、抗がん作用や抗菌活性を持つものなど様々な誘導体が知られている。特にエンバクやトマト植物が生産する抗菌性サポニンはエンバク立枯病菌やトマト白星病菌の感染成否に深く関わっていることが知られている。またエンバクを除く単子葉類では抗菌性サポニンは生合成されていない。そこで我々はイネに抗菌性サポニンの生産能を賦与することによる新規な耐病性の獲得を最終目的として, イネのサポニン(トリテルペン)生合成経路遺伝子群の同定とその分子解析を試みている。これまでに1)イネの幼苗時のサポニン, トリテルペン様化合物およびその中間体はLC/MS及びGC/MS解析によりいずれも見いだされなかったこと,2)イネのトリテルペン生合成経路遺伝子Oxidosqualene Cyclase 遺伝子はイネゲノム中に12個存在するが, トリテルペン生合成に関与する活性型遺伝子は見い出せなかったことを報告した。今回我々はトリテルペン生合成経路の次のステップであるCYP51 sterol demethylase 遺伝子について分子解析を行った。本遺伝子はイネゲノム中に12個存在し、それらについて分子進化解析と遺伝子発現解析を行ったところ、1つがstrerol生合成に、また他の1つがtriterpene生合成に関与している可能性が見いだされたのでこれを報告する。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680607134208
  • NII論文ID
    130006991126
  • DOI
    10.14841/jspp.2009.0.0206.0
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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