シロイヌナズナにおけるアントシアニンアシル基転移酵素遺伝子の機能解析
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- 西山 泰孝
- 愛媛女子短期大 千葉大院・薬
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- 峠 隆之
- 千葉大院・薬
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- 田中 良和
- サントリー・先進技術研
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- 田口 悟朗
- 信州大・繊維・応生科
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- Fuell Christine
- Institute of Food Research
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- Michael Anthony
- Institute of Food Research
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- 北山 雅彦
- 愛媛女子短期大
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- 山崎 真巳
- 千葉大院・薬
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- 斉藤 和季
- 千葉大院・薬 CREST/JST
書誌事項
- タイトル別名
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- Functional Analyses of Anthocyanin Acyltransferase Genes in <I>Arabidopsis thaliana</I>
抄録
シロイヌナズナのMyb様転写因子をコードするPAP1遺伝子の過剰発現変異体においてはアントシアニンおよびフラボノールが特異的に高蓄積しており、野生型株と比較して38遺伝子の発現が上昇している。これら38遺伝子にはフラボノイド生合成に関与する既知遺伝子に加え、機能不明の3つのアシル基転移酵素遺伝子群が含まれていた。本研究では、アントシアニン誘導体化に関与すると推測されるこれらのアシル基転移酵素遺伝子について、その機能を組み換えタンパク質を用いて解析した。<br> それぞれの遺伝子を大腸菌に導入し、組み換えタンパク質を発現させた。AT1のコードするタンパク質はシアニジン3, 5-ジグルコシドをマロニル化する活性を有していた。本酵素はシアニジン3-グルコシドを基質とせず、シアニジンの5位に付加した糖のマロニル化反応を触媒していることが示唆された。一方、AT2とAT3はマイクロアレイ上同一のプローブで検出されるが、RT-PCRにより確認を行ったところ、両遺伝子の発現がPAP1遺伝子過剰発現体pap1-Dにおいて上昇していることが確認された。また、これら2遺伝子のコードする組み換えタンパク質は共にシアニジン3-グルコシドをクマロイル化する活性を有しており、アントシアニンのクマロイル化に関与していることが示唆された。各遺伝子の植物体内における機能について、欠損変異株を用いて検討を行っている。
収録刊行物
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- 日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
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日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集 2006 (0), 694-694, 2006
日本植物生理学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205631676544
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- NII論文ID
- 130006992992
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可