シロイヌナズナMinE過剰発現体及び変異体における葉緑体FtsZ1-GFPタンパク質のライブ観察

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タイトル別名
  • Live imaging of chloroplast FtsZ1 filaments, rings, spirals, and motile dot structures in the <I>AtMinE1</I> mutant and overexpressor of <I>Arabidopsis thaliana</I>

抄録

葉緑体は植物細胞内で対称二分裂によって増殖する。葉緑体分裂の初期イベントはチューブリン様タンパク質FtsZが重合して出来るZリング形成であると考えられており、我々はこれまでにZリング形成の空間的制御にはストロマタンパク質MinDとMinEの活性のバランスが重要であることを示してきた。しかし、FtsZタンパク質が葉緑体内の特定の位置で凝集、重合し、さらに高次リング構造を形成するin vivoの過程については、未だ不明な点が多い。今回、我々はFtsZ1とGFPとの融合タンパク質(FtsZ1-GFP)を発現するシロイヌナズナMinEAtMinE1)過剰発現体及び変異体を用いて、生体葉緑体内におけるFtsZ1の構造と挙動を詳細に観察した。<br> 経時観察の結果、AtMinE1過剰発現体及び変異体いずれにおいても、ドット状及び短いフィラメント状のFtsZ1構造が存在し、無秩序な運動性を示すことが明らかになった。短いフィラメント状のFtsZはしばしばドット状のFtsZから伸張しており、別のフィラメントに組み込まれ太いフィラメントを形成した。AtMinE1過剰発現体では伸張した葉緑体を巻く螺旋状のFtsZが観察されたほか、atminE1変異体では巨大葉緑体のストロマ中に浮かぶ直径2μm以下のリングが検出された。

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205633087616
  • NII論文ID
    130006995093
  • DOI
    10.14841/jspp.2010.0.0362.0
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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