アマランサスのベタイン合成の制御におよぼす前駆体とコリンモノオキシゲナーゼの役割

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タイトル別名
  • Regulation of betaine synthesis by precursor supply and choline monooxygenase expression in <I>Amaranthus tricolor</I>

抄録

ベタインは植物が塩・乾燥ストレスに曝されたときに作られる重要な適合溶質である。多くの生物ではベタインはコリンの2段階の酸化により合成される。今回、ベタインを蓄積するアマランサスを用い、ベタイン合成の制御におよぼす前駆体とコリンモノオキシゲナーゼの役割りについて検討した。その結果、コリン、セリン、グリシンを培地に加えると、塩ストレス下でのベタインの蓄積量が増加した。isonicotinic acid hydrazideはベタインの蓄積量の増加を阻害した。塩ストレスに伴い、CMOとベタインは、葉で顕著に増加したが根ではそれほど増加しなかった。アマランサスCMOの発現を抑えると、AmCMO蛋白質およびベタインの蓄積量が減少し、コリン含量が増加した。ジェノミックDNAおよびプロモーターの塩基配列を決定した。その結果、ベタインを蓄積する植物のアマランサスにおいても、塩ストレス下においてコリン前駆体の供給が重要になること、また、CMOのプロモーター配列がベタイン蓄積に重要であることが明らかになった。

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680609907712
  • NII論文ID
    130006995252
  • DOI
    10.14841/jspp.2008.0.0470.0
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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