血漿プロテオーム解析におけるラベルフリー比較定量

DOI
  • 京野 完
    株式会社メディカルプロテオスコープ
  • 川村 猛
    東京医科大学 臨床プロテオームセンター
  • 石塚 雄一
    アマシャムバイオサイエンス株式会社
  • 平野 穣
    アマシャムバイオサイエンス株式会社
  • 西村 俊秀
    株式会社メディカルプロテオスコープ 東京医科大学 臨床プロテオームセンター

書誌事項

タイトル別名
  • A Label-free Quantitative Shotgun Analysis for Plasma Proteomics

抄録

疾患関連タンパク質の探索などを目的とする病態プロテオミクスにおいて、健常群と疾患群などのあらゆるステージ間における発現タンパク質変動解析が、様々なアプローチに基づいて急速に進められている。近年、二次元電気泳動法と質量分析法(MS)を組み合わせた手法と並んで、目的とするタンパク質混合試料を全消化後、得られる消化ペプチドを分析対象とした液体クロマトと質量分析法(LC/MS)を用いるタンパク質プロファイリング法“ショットガンプロテオーム解析法”が応用されている。本法における比較定量解析は、同位体ラベルを利用した手法が適用されている。近年、質量分析計における定量性の向上と低流速LC分離における再現性の向上に伴って、消化ペプチドのイオン強度をタンパク質定量解析に用いる“ラベルフリー法”が検討・適用されつつある。今回、ラベルフリー法におけるタンパク質比較定量解析ソフトとしてAmersham Biosciences社が開発した DeCyder MSを適用し、ショットガンプロテオーム解析における本ソフトの実働的な評価も含めた適用性について検討した。加えて、実際に健常群と疾患群の血漿プロテオーム解析における比較定量解析を試みた。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680612561024
  • NII論文ID
    130006998406
  • DOI
    10.14889/jhupo.2005.0.97.0
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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