Endophytic fungi associated with leaves of Betulaceae in Japan

DOI

Bibliographic Information

Other Title
  • カバノキ科樹木の葉に見いだされる菌類エンドファイトの多様性と種組成

Abstract

カバノキ科樹木4属11種の生葉における菌類エンドファイトの多様性と種組成を,気候帯,樹種,季節の違いに注目して調べた.2008年に,岐阜県御岳山の亜高山帯林,京都府芦生の冷温帯林,沖縄県やんばるの亜熱帯林で採取した計190枚の葉から,計186菌株を表面殺菌法により分離した.それらの菌株は,rDNA LSUのD1/D2領域における塩基配列の相同性に基づいて46の操作的な分類群であるOTUに類別された.もっとも菌株数が多かったOTUは,クロサイワイタケ科に属するBiscogniauxia sp.1とNemania sp.であった.ほかにもGnomonia sp.1,Glomerella acutataApiosporiopsis sp.,Asteroma sp.,Davidiella tassianaといった分類群が高頻度で分離された.異なる気候帯に分布する同属樹種間で菌類エンドファイト群集を比較したところ,気候帯間でのOTU組成の類似度は一般に低かった.同じ気候帯で採取した同属の樹種間ではOTU組成の類似度が比較的高い傾向が認められたが,冷温帯のクマシデ属4種はOTU組成の類似度から2群に分けられた.亜高山帯林では8月と10月における菌類エンドファイトのOTU組成の類似度は高かったが,冷温帯では季節変動が大きく,採取月間でのOTU組成の類似度は一般に低かった.

Journal

Details 詳細情報について

  • CRID
    1390001205661391616
  • NII Article ID
    130007004854
  • DOI
    10.11556/msj7abst.55.0.22.0
  • Text Lang
    ja
  • Data Source
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • Abstract License Flag
    Disallowed

Report a problem

Back to top