不法投棄廃棄物の資源化に向けたバイオガス発生特性の検討

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タイトル別名
  • Study on Emission Characteristic of Biogas for Recycling of Illegal Dumped Wastes

抄録

近年、不法投棄現場の適正化・資源化による「修復」という将来像が提案されている。有機系の不法投棄廃棄物を掘り起こしてバイオガス化すれば、エネルギー回収による資源化が期待できる。このような想定から、本研究では実際の不法投棄廃棄物を用いてバイオガス発生特性の検討を行った。試料はA県の大規模不法投棄現場から採取した。まず、試料を用いて回文実験を行いバイオガス化に適する試料を抽出した。この試料を用いて連続実験を行った結果、VSあたりCH4発生量は一日当りの廃棄物投入量が小さいほど大きくなった。pHはガス発生に適した範囲に収束する傾向がみられた。溶解性CODCr濃度は初期に変動がみられたものの最終的に一定値に収束した。アンモニア性窒素の値は、実験開始当初の値からほぼ変化せず、アンモニア阻害はほとんどないものと考えられる。ガス発生特性は廃棄物投入条件にも影響されるが、汚泥が馴致された影響も考えられた。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680643550080
  • NII論文ID
    130007005988
  • DOI
    10.14912/jswmepac.17.0.154.0
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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