夏季と冬季における単木落葉樹の木漏れ日率に関する数値解析

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  • Numerical analysis of solar shading ratio of a deciduous tree for seasonal change

抄録

本研究では、樹木による日射遮蔽モデルの構築を目指し、樹冠の空隙から入射する太陽位置別にみた直達日射が樹影内に占める割合である木漏れ日率と、樹木の形態との関係について数値解析を行った。個体差を考慮するため、定量的な樹種による違いが再現された既往のCGの樹木モデルを用い、葉が繁茂した夏季と落葉した冬季のモデルを5樹種各50本ずつ、東京夏至と冬至の太陽位置で解析した。その結果、冬季のモデルは太陽位置に依存せず、いずれの樹種でも木漏れ日率はほぼ一定の値を示したが、夏季のモデルは太陽位置に伴い変化した。それらの値は、日射通過距離や空間分布よりも、樹冠構成要素の単位投影面積上に占める葉・幹・枝の重なり具合が大きく影響していることが明らかになった。

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