The Effect of Superheated Steam on the Cake Baking with Domestic Oven
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- Ohishi Kyoko
- Seitoku University
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- Shibukawa Shoko
- Seitoku University
Bibliographic Information
- Other Title
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- 家庭用オーブンに過熱水蒸気を利用することの効果 - ケーキ焙焼の場合 -
Abstract
<br>【目的】スチーム機能とオーブン機能を併せ持つスチームコンベクションオーブン(スチコン)は業務用として販売され普及しているが,近年,家庭用のスチコンも開発され市場に出回っている。本研究では,家庭用のスチコンを用いてスポンジケーキを焙焼し,過熱水蒸気を用いる効果について検討することを目的とした。<BR>【方法】家庭用のスチコン2機種(A,B)を用いた。両機種の自動プログラムを用いてケーキを焙焼し,庫内の温度履歴,焼き上がり重量,形状,表面の焼き色(色差計),表層および内部の破断特性値(クリープメーター)を求めた。またスチームを投入せずに同温度条件でケーキを焙焼し,前者と調理成績を比較した。さらに,スチームを任意で投入できるスチコンAの試作機(C)を用いて蒸気投入時期を変え,調理成績を比較した。<BR>【結果】家庭用スチコンAのケーキ自動プログラムの庫内平均温度は150℃であり,蒸気は焙焼後期に投入されていた。同温度で蒸気を投入しない条件でケーキを焙焼し,調理成績を比較したところ,焼き上がり重量,形状,ケーキ表層および内部の物性に前者との違いは認められなかった。試作機Cを用いて蒸気を加熱初期から投入すると,後期に投入するケーキに比べて形状,物性が異なるケーキが得られた。家庭用スチコンBでは,ケーキ自動プログラムの庫内温度は170℃であり,蒸気投入時期は焙焼後期であった。同温度で蒸気を投入しないで焙焼したケーキに比べると,形状,焼き上がり重量に有意な差は認められないものの,物性は異なり,蒸気を投入することによりケーキ表層が硬くてもろい結果となった。蒸気投入の有無,時期および庫内温度がケーキの調理成績に関与することが示唆された。
Journal
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- Abstracts of the Annual Meeting of the Japan Society of Cookery Science
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Abstracts of the Annual Meeting of the Japan Society of Cookery Science 17 (0), 124-124, 2005
The Japan Society of Cookery Science
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Keywords
Details 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680667995264
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- NII Article ID
- 130007013337
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- Data Source
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- JaLC
- CiNii Articles
- KAKEN
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- Abstract License Flag
- Disallowed