国内83水系276例の固定堰の親水利用の可能性について

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  • Research on Usability of 276 Fixed Weirs in 83 Watersheds as Water-Familiar Spaces

抄録

本研究では,国内83水系276例の固定堰を対象に,親水利用の物理的な可能性を検証した。結果として,a)越流観賞は9割以上,堰体での親水活動は8割以上が可能,b)河岸の地形や占用,橋の位置,河畔林や砂洲による遮蔽のため,堰体の眺望が限られることが多く,河岸との接続状況により堰体へのアクセスが限られることが多い,c)縦断面が盤形または段形の堰体は,台形のものに比べて親水活動の可能な空間の範囲が大きい傾向にある,d)堰の親水利用のために周辺が整備された例は,現地で確認する限り1割に留まることが明らかとなった。さらにe)取水位置と周辺状況との関係より,堰の管理と親水利用との関係という課題が浮上した。

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