アポイカンバ・ハイマツ林の外生菌根菌群集

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書誌事項

タイトル別名
  • Ectomycorrhizal fungal community in <i>Betula apoiensis</i> and <i>Pinus pumila</i> forests

抄録

<p>アポイカンバは、北海道様似町アポイ岳周辺にのみ自生している日本固有のカバノキ科の広葉樹で、絶滅危惧種に指定されている。本研究では、アポイカンバ林分における外生菌根菌(以下、菌根菌)の群集構造を明らかにするため、成木の菌根の種組成を調査した。2016年10月下旬に、1林分(50地点)のアポイカンバ成木の周辺で5×5×10cmの土壌ブロックを採取した。各採取地点間は5m以上離し、GPSで記録した。採取した土壌から成木の根を取り出し、実体顕微鏡下で観察して菌根の形態類別を行った。類別された菌根形態タイプについて、CTAB 法によってDNAの抽出を行い、rDNAのITS領域の塩基配列を用いて菌種の同定を、葉緑体DNAのrbcL 領域またはtrnL領域の塩基配列から宿主の同定を行った。その結果、アポイカンバ林分ではCenococcum_geophilum、ベニタケ科、イボタケ科、フウセンタケ科の菌根菌が高頻度で検出された。発表で菌根菌の群集構造の詳細を報告する。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680687158400
  • NII論文ID
    130007021690
  • DOI
    10.11519/jfsc.128.0_173
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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