微細組織変化から見たLHDグロー放電洗浄の改善

DOI

書誌事項

タイトル別名
  • Improvement of the LHD glow discharge cleaning from a viewpoint of microscopic modification

抄録

LHD第一壁材料であるSUS316LをHe,H,Neのグロー放電洗浄に曝露し,透過型電子顕微鏡などを用いた評価実験を行った.その結果,He-GDCでは,Heバブルや転位ループなどの照射欠陥がHeの飛程よりもはるかに深い表面下30-40nmの領域にまで形成されることが明らかとなった.He-GDCではスパッタリングによる表面不純物の除去は期待できるものの,激しい損傷と多量のHe捕捉をもたらすため表面洗浄としてはむしろ問題が多いことが示唆された.一方,Ne-GDCでは,表面層の除去効果が高いが材料中に欠陥が形成されないことが確認された.これを受け,第7サイクル実験では,LHDにおいてNe-GDCが頻繁に実施され,不純物ガスの減衰に効果的であることが示された.また,Ne-GDC後に12時間のH-GDCを行なうことで,真空容器内のNeガスのレベルをほぼ初期値に戻せることも明らかとなった.

収録刊行物

詳細情報

  • CRID
    1390001205719894272
  • NII論文ID
    130007029550
  • DOI
    10.11561/aesj.2005s.0.629.0
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

問題の指摘

ページトップへ