Correlation between Hydrogen Distribution in V-4Cr-4Ti Alloy and Impact Strength

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  • バナジウム合金の衝撃特性に及ぼす水素同位体分布の影響

Abstract

V-4Cr-4Ti合金の微細組織が耐水素脆化特性に与える影響を明らかにするため、異なる圧延率で作製された2種類の試料に軽水素あるいは重水素で希釈したトリチウムを溶解させ、衝撃試験を行うと共に、トリチウム分布をイメージングプレート法で調べた。圧延率93%あるいは96%のV-4Cr-4Ti合金(NIFS-Heat-2)板材に再結晶焼鈍を施したのちVノッチ試料を切り出し、1500 appmの水素をチャージして173Kで衝撃特性を調べたところ、低圧延率の試料では水素脆化の兆候が現れたのに対し、高圧延率の試料では水素の影響は見られなかった。一方、イメージングプレート法による分析では、どちらの試料でもTi系析出物が高濃度に密集している領域にトリチウムも集積しているものの、圧延率が高い試料では集積度が低いこと、すなわち水素同位体がより均一に分布していることがわかった。以上の結果は、Ti系析出物が微細かつ均一に分散されるよう微細組織を制御すると、耐水素脆化特性が向上することを示唆している。

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Details 詳細情報について

  • CRID
    1390001205720457216
  • NII Article ID
    130007030271
  • DOI
    10.11561/aesj.2007f.0.851.0
  • Text Lang
    ja
  • Data Source
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • Abstract License Flag
    Disallowed

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