• 山田 和彦
    女子栄養大学栄養学部実践栄養学科
  • 田中 弘之
    東京家政学院大学現代生活学部健康栄養学科
  • 石見 佳子
    国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所国立健康・栄養研究所食品保健機能研究部
  • 梅垣 敬三
    国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所国立健康・栄養研究所情報センター
  • 井出 留美
    株式会社office 3.11(サンテンイチイチ)

書誌事項

タイトル別名
  • Foods with Health Claims: Current Status and Related Issues
  • ホケン キノウ ショクヒン ノ カダイ ト テンボウ

この論文をさがす

抄録

<p>食品の機能性に関する表示は, 消費者が食品を選択する際の一つの有効な手段となる。保健機能食品は, 食品表示法に基づく食品表示基準に規定されており, 特定保健用食品, 機能性表示食品および栄養機能食品からなる。特定保健用食品は, 健康増進法においても規定されており, 特定の保健の用途に適する旨を表示するもので, 販売に当たり国の許可が必要である。機能性表示食品は, 2015年に新しく創設された制度であり, 事業者の責任において体の構造と機能に関する機能性表示をすることができる。販売前に機能性と安全性に関する科学的根拠資料を国に届出る。栄養機能食品は, 規格基準型の食品で, 国の許可を受けることなく栄養素の機能表示をすることができる。2015年の特定保健用食品の市場規模は約6,400億円, 栄養機能食品といわゆる健康食品を合わせて1兆5千億円と試算されている。これらの食品の機能性に関する表示は消費者に正しく理解される必要があり, 普及・啓発が重要である。これにより, 人びとの健康の維持・増進が期待される。</p>

収録刊行物

被引用文献 (2)*注記

もっと見る

参考文献 (5)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ