療養病棟スタッフの緩和ケアに対する意識:東京都内の緩和ケア病棟を併設していない療養病棟における調査

  • 村上 真基
    独立行政法人国立病院機構信州上田医療センター緩和ケア内科 宗教法人救世軍救世軍清瀬病院緩和ケア科
  • 大石 恵子
    宗教法人救世軍救世軍清瀬病院看護部 医療法人シャロームシャローム病院看護部
  • 綿貫 成明
    国立看護大学校長寿看護学
  • 飯野 京子
    国立看護大学校成人看護学

書誌事項

タイトル別名
  • Staff Opinion on Palliative Care Provided by Long-term Care Units: A Survey on Long-term Care Units Established without Palliative Care Units

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抄録

<p>【目的】療養病棟スタッフへの意識調査を通して,療養病棟緩和ケアの課題について調査した.【方法】介護職等を含むスタッフを対象に無記名自記式質問紙調査を行い,WHO緩和ケア定義の認知度,療養病棟緩和ケアの必要性と実現性,課題等について数字評価スケール(0:まったくそう思わない〜10:非常にそう思う)で尋ねた.【結果】30施設541名(医療職387名,その他154名)から回答を得た.緩和ケア定義を「知っている」は医療職56%,他職種45%,がん緩和ケアの必要性がある8.5±2.1(平均値),実現性がある6.8±2.5,非がん緩和ケアの必要性がある8.4±2.0,実現性がある7.0±2.2であった.がん・非がんともに,苦痛緩和・家族ケアは重要である,人員不足である,時間のゆとりがない等が8点以上であった.【結論】緩和ケアの必要性や重要性を高く認めつつも,多くの課題と困難感の存在が明らかとなった.</p>

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参考文献 (5)*注記

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