長野県伊那市上牧里山シュンラン自生地における樹木と土壌微生物の種多様性
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- 黒河内 寛之
- 東京大学アジア生物資源環境研究センター
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- 伊那北小学校 六年一組 二〇一七年度
- 長野県伊那市立伊那北小学校
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- 伊那北小学校 六年二組 二〇一七年度
- 長野県伊那市立伊那北小学校
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- 大野田 文吉
- 上牧里山づくり
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- 唐木 隆夫
- 上牧里山づくり
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- 唐木 敬吉
- 上牧里山づくり
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- 張 仕傑
- 東京大学アジア生物資源環境研究センター
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- 練 春蘭
- 東京大学アジア生物資源環境研究センター
書誌事項
- タイトル別名
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- Biodiversity of trees and soil microbes at habitat of <i>Cymbidium goeringii</i> in Kamimaki-Satoyama, Ina-shi, Nagano-ken
抄録
<p>かつては里山にごく普通に見られたシュンランだが、近年、その個体数が減っている。長野県伊那市上牧里山には現在もシュンランが自生しているが、分布域は狭まっている。シュンランを今後も里山に残すことを目指し、そのための基礎データとして、本研究では本種が自生する環境の特徴を樹木と土壌微生物の種多様性の観点から解明した。上牧里山のシュンラン自生地と非自生地に6か所ずつ、10m×10mの調査区を設置し、全木本植物の立木位置図を作成し、シュンランの分布場所を記録した。調査区ごと2地点から土壌を1Lずつ採取し十分に混ぜて均一化したのち、各土壌から土壌DNAを抽出し、リボソームRNAの16S領域とITS領域に着目したメタゲノム解析を行った。樹高50㎝以上の木本植物は33科52属67種あり、胸高直径5㎝以上の個体の主成分分析からは、自生地と非自生地の間に種組成の差が見られ、自生地にはアカマツやコナラが多かった。細菌類は網レベルや目レベルで自生地と非自生地との間に差がみられたが、真菌類には明瞭な違いがなかった。以上の結果から、上牧里山のシュンランの自生は二次林とそれに関わる細菌類が影響する可能性が示唆された。</p>
収録刊行物
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- 日本森林学会大会発表データベース
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日本森林学会大会発表データベース 129 (0), 124-, 2018-05-28
日本森林学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282763010352000
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- NII論文ID
- 130007375663
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可