都市林のレクリエーション利用を規定する景観・社会要因の検討
書誌事項
- タイトル別名
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- Landscape and social factors influencing recreational use of urban greenspace
抄録
<p> 世界的な都市化の進行に伴い、人々が自然と関わる頻度や時間は大きく減少している。こうした人と自然との関わり合いの衰退は「経験の消失」と呼ばれ、健康や発育面、また環境保全の面から近年大きく問題視されている。都市近郊林(緑地や公園等)は、一般の人々が日常的に自然と触れ合える貴重な場所であり、経験の消失を防ぐ上で重要な意味を持つ。 本研究では、東京都において都市住民の緑地利用レベルを規定する要因を明らかにすることを目的とした。Webアンケート調査を通じて計1048人の被験者を対象に、(1)緑地利用レベル(頻度・時間)、(2)個人属性、(3)自然と関わる意欲の高さの三項目を聞き取った。また郵便番号を基に、各被験者の居住環境(緑被度等)をGIS解析により測定した。 解析の結果、都市住民の緑地利用レベルは、居住環境と自然と関わる意欲の二つの影響を受けることが明らかとなった。居住環境については、居住地周辺の緑地の数や環境の多様度(植生図から算出)が正の影響を持つことが示された。これらの結果は、適切な景観管理および啓蒙活動を行うことにより、経験の消失を防ぐことができることを示唆している。</p>
収録刊行物
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- 日本森林学会大会発表データベース
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日本森林学会大会発表データベース 129 (0), 223-, 2018-05-28
日本森林学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001288034201344
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- NII論文ID
- 130007375753
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可