東南アジアのフタバガキ科<i>Shorea curtisii</i>集団の遺伝的多様性と構造  [in Japanese] Genetic diversity and structure of <i>Shorea curtisii</i>(Dipterocarpaceae) in Southeast Asia  [in Japanese]

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Abstract

<p>東南アジア地域における現在の熱帯雨林の分布は、過去の海水面変動と気候変動の影響を強く受けていることが知られている。私たちは、樹木集団の遺伝情報から東南アジア熱帯雨林の過去の歴史を再構築することを目的に研究を行っている。<i>Shorea curtisii</i>は、丘陵フタバガキ林に生育する代表的なフタバガキ科樹木の1つである。マレー半島の<i>S. curtisii</i>は海岸から内陸まで広く分布しているが、ボルネオでは北部の海岸沿いの一部に隔離した小集団が分布している。本研究では、マレー半島から21集団とボルネオから3集団の計24集団を対象に葉緑体の2遺伝子領域の塩基配列を決定した。その結果、マレー半島とボルネオのそれぞれから異なるコモンハプロタイプが見つかった。そこから分岐したレアハプロタイプはマレー半島では18タイプ見つかったのに対し、ボルネオでは3タイプのみであった。さらに、Tajima's <i>D</i>などの中立性の検定の結果、マレー半島の集団はボトルネックを受けた後、分布を急速に拡大したことが示唆された。また、本発表ではマイクロサテライト多型データを加えて推定した過去の集団サイズの動態についても紹介する予定である。</p>

<p>[in Japanese]</p>

Journal

  • The Japanese Forest Society Congress

    The Japanese Forest Society Congress 129(0), 274, 2018

    THE JAPANESE FORESTRY SOCIETY

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