定期調査から垣間見える知床国有林1987年択伐林分の30年間  [in Japanese] 30-year forest dynamics of the 1987 selection cutting stand in the Shiretoko National Forest  [in Japanese]

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Abstract

<p> 日本全国から衆目を集めた知床国有林伐採騒動から30年が経つ。森林施業と森林生態系の保全,国立公園における自然保護等々,多方面に渡る論争が展開されていた1987年4月に斜里町ウトロの国有林内で択伐は行われた。北見営林支局の発表によると186.55haにおいて530本が伐採され,ヘリコプター集材が行われた。4ヶ月後の1987年8月に初回の調査を行った。施業区域を踏査し,幌別川右岸の標高約230mの北西向き緩傾斜地において伐採状況の異なる調査区を3ヶ所設けた。樹高2m以上の高木類を対象に毎木調査を行い,樹高2m未満の個体は各区中央の帯状区において樹種と樹高を調べた。同帯状区ではササ類の被度と林床の相対照度も計測した。5年ごとに同様の調査を行い,2017年9月調査が最新である。択伐により生じた林冠ギャップを修復するように成長したのは前生稚樹で,なかでもトドマツの侵入・成長が顕著であった。そのトドマツも15年目以降はギャップ修復から個体間競争へステージ移行した可能性が示唆された。これらの林相変化にはギャップ修復に伴う林床照度の変化と,1990年代から急増したエゾシカの影響が考えられる。</p>

<p>[in Japanese]</p>

Journal

  • The Japanese Forest Society Congress

    The Japanese Forest Society Congress 129(0), 561, 2018

    THE JAPANESE FORESTRY SOCIETY

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