2006年度以降に開発された抵抗性クロマツの接種試験による生存率

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タイトル別名
  • The survival rate by inoculation test of pine wood nematode-resistant Japanese black pine developed after 2006

抄録

<p>抵抗性クロマツクローンの着花性、種子生産性について、1985年度選抜クローンでは多くの報告があるが、2003年度以降に選抜されたクローンの報告は極めて少ない。また、これらクローンの採種園産実生家系の接種試験による生存率の報告も少ない。そこで、2003年度に選抜された16クローンの雌雄花の着花状況、種子生産量を2010年造成採種園の樹齢7~8年生時点で調査した。また、これらの中の4家系と2010年度に選抜された1クローンの採種園産実生家系について接種試験を行った。その結果、雄花着花性の高かったのは唐津11など3クローン、低かったのは唐津1など5クローン、雌花着花性の高かったのは唐津11など4クローン、低かったのは日吉1など4クローン、種子生産量の多かったのは唐津16など3クローン、少なかったのは唐津7など7クローンであった。接種試験の生存率は60.5%~88.2%で、在来集団の11.1%と比べ明らかに高かった。最も高かった唐津9の生存率は88.2%で、1985年に選抜された中で評価が高い波方37、三崎90と同程度の値を示した。残り4家系も抵抗性マツ特性表で抵抗性評価が低い1または2と評価された田辺54、頴娃425、大分8より高い生存率を示した。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390564237988724480
  • NII論文ID
    130007376224
  • DOI
    10.11519/jfsc.129.0_599
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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