自然環境の価値認識と保全活動意欲に関する構造分析—早崎内湖を事例として—

DOI 被引用文献1件 オープンアクセス

書誌事項

タイトル別名
  • A Causal Analysis of the Relationship between Value Recognition for Natural Environment and Motivation for Environmental Conservation Activities—The Case of Hayasaki-naiko, Shiga, Japan—

抄録

<p>早崎内湖周辺住民の内湖に対する自然環境の価値認識,価値認識に影響を与える要因,価値認識に基づく保全活動意欲の関係を,質問票調査データを用いた共分散構造分析により明らかにするとともに,内湖の現状や自然再生事業の状況の認知水準と居住年数の違いが,内湖の自然環境の価値認識と保全活動意欲などに与える影響の差異を,多母集団同時分析により検証した。結果,琵琶湖への関心の高い人は,内湖の自然環境の価値(利用価値,非利用価値)を評価していること,利用価値を評価している場合は,内湖の保全・利用促進への取組み意欲は強いが,非利用価値を評価している場合は,保全・利用促進への取組み意欲は弱いことが明らかになった。加えて,内湖の現状や自然再生事業の状況の認知度が低い群は,地域内つながり(地域活動への参加度や地域への愛着,近所づきあいの程度)のために保全・利用する地域資源として自然環境の価値(利用価値,非利用価値)を評価していること,居住年数が短い群は,琵琶湖つながり(日常生活における琵琶湖への関心や態度)に基づくだけでなく,地域内つながりのために利用価値も評価していることなどが明らかになった。</p>

収録刊行物

  • 環境科学会誌

    環境科学会誌 31 (3), 123-135, 2018-05-31

    社団法人 環境科学会

被引用文献 (1)*注記

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282763012305408
  • NII論文ID
    130007378838
  • DOI
    10.11353/sesj.31.123
  • ISSN
    18845029
    09150048
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
    • KAKEN
    • Crossref
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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