左心補助人工心臓装着患者に対する神経筋電気刺激療法

• 小林 聖典

  名古屋大学医学部附属病院リハビリテーション部

• 山田 純生

  名古屋大学大学院医学系研究科保健学

• 碓氷 章彦

  名古屋大学大学院医学系研究科心臓外科学

書誌事項

タイトル別名

• Neuromuscular electrical stimulation using left ventricular assist device for heart failure

抄録

近年，左心補助人工心臓治療は重症心不全患者の生命予後・QOLを著明に改善することが実証され，使用が増加している。しかし，本邦では欧米に比して心移植ドナー数が少ないことから，心移植待機者の増加に伴い心移植待機期間は長期化している。したがって，重症心不全患者は長期にわたり補助人工心臓を装着し，心移植待機期間中の合併症予防に努めると同時に，身体機能を良好な状態に保つ必要がある。心臓外科術後は骨格筋蛋白異化が著明に亢進することが明らかとなり，術後早期の蛋白異化への予防策として神経筋電気刺激療法を用いた報告が出てきている。左心補助人工心臓装着周術期においても，身体機能を維持するには骨格筋蛋白異化の抑制が重要であると思われるが，エビデンスが十分ではない。本稿では，左心補助人工心臓装着患者を対象とした神経筋電気刺激療法を用いたリハビリテーション介入について，これまで我々が実践してきた経験を含め概説する。

収録刊行物

• 日本集中治療医学会雑誌

  日本集中治療医学会雑誌 25 (4), 249-254, 2018-07-01

  一般社団法人 日本集中治療医学会

キーワード

• end-stage heart failure
• left ventricular assist device
• muscle protein degradation
• neuromuscular electrical stimulation
• physical function

詳細情報

• CRID: 1390845712971483008
• NII論文ID: 130007386911
• DOI: 10.3918/jsicm.25_249
• ISSN: 1882966X
• ISSN: 13407988
• Web Site: https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsicm/25/4/25_25_249/_pdf
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2019006842
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • Crossref
  • CiNii Articles
  • KAKEN
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可