津軽森林鉄道導入の背景と国有林経営における青森ヒバの位置に関する考察(論文)

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書誌事項

タイトル別名
  • Study on the Underlying Factors for Tsugaru Forest Railway Construction and the Position of Aomori-Hiba in National Forest Management (Academic Article)

抄録

我が国における動力車での牽引を前提とする森林鉄道の嚆矢は、明治42(1909)年に竣工した津軽森林鉄道である。その幹線の延長は67 kmに及び我が国の森林鉄道の中で最長を誇った。我が国最初で最大の森林鉄道が津軽半島に建設された背景は、山林局国有林において、首都圏をはじめとする大都市部で十分な市場評価を受けていなかった青森ヒバの需要拡大が課題とされていた中で、河川流送の脆弱性から国有林に賦存する膨大な青森ヒバの運材が不安定であった状況を解決することだった。このため、津軽、下北両半島から集荷可能な青森市に貯木場が建設され、まずは貯木場から至近であった津軽半島全体の青森ヒバ運材を目的とする津軽森林鉄道が建設された。本論は、津軽森林鉄道が我が国最初の森林鉄道となった背景について、山林局国有林における青森ヒバの置かれた位置及び森林鉄道建設前における青森ヒバの河川流送条件等から明らかにするものである。

収録刊行物

  • 林業経済

    林業経済 71 (2), 1-16, 2018

    一般財団法人 林業経済研究所

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390845712970841856
  • NII論文ID
    130007387251
  • DOI
    10.19013/rinrin.71.2_1
  • ISSN
    21896801
    03888614
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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