部分列数え上げデータ圧縮法とその周辺

• 横尾 英俊

  群馬大学大学院理工学府電子情報部門

書誌事項

タイトル別名

• Compression by Substring Enumeration and Its Related Topics: As a Bridge Between Offline Universal Codes
• ―オフライン無ひずみユニバーサル符号の架け橋として―

抄録

2010年に提案された部分列数え上げデータ圧縮法は，無ひずみデータ圧縮法の代表例であるジブ・レンペル符号と同様，情報源の確率構造についての事前知識を前提としないユニバーサル符号の一種である．ただし，後者が逐次的な処理を基本とするのに対し，部分列数え上げデータ圧縮法は対象データ全体を読み込んで一括して処理するオフラインの圧縮法である．オフラインのユニバーサルデータ圧縮法としては，BW変換に基づくブロックソート法が有名である．部分列数え上げデータ圧縮法は，ブロックソート法をはじめ，数え上げ符号，反辞書法との関係が深く，これらを体系として理解する上で欠かせない学習材料である．しかも，情報理論的な解析から実装のためのデータ構造に至るまで，分野横断的な諸側面において興味深い性質を有している．本稿では，そのような諸側面を簡潔に紹介する．

収録刊行物

• ＩＥＩＣＥ　ＦＵＮＤＡＭＥＮＴＡＬＳ　ＲＥＶＩＥＷ

  ＩＥＩＣＥ　ＦＵＮＤＡＭＥＮＴＡＬＳ　ＲＥＶＩＥＷ 12 (1), 21-29, 2018-07-01

  一般社団法人 電子情報通信学会

キーワード

• データ圧縮
• ユニバーサル符号
• 無ひずみ
• 部分列数え上げ
• CSE

詳細情報

• CRID: 1390282763017490432
• NII論文ID: 130007387297
• DOI: 10.1587/essfr.12.1_21
• ISSN: 18820875
• Web Site: https://www.jstage.jst.go.jp/article/essfr/12/1/12_21/_pdf
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • Crossref
  • CiNii Articles
  • KAKEN
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可