プチスポットSite-Bの玄武岩マグマの酸素フュガシティ

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タイトル別名
  • The oxygen fugacity of the basaltic magma from the petit-spot, site-B

抄録

本研究では、プチスポットに産する玄武岩質ガラスについてFe-K端μ-XANESによるFeの価数状態分析を行い、プチスポットマグマの酸素フュガシティ(fO2)を見積もった。分析は、高エネルギー加速器研究機構Photon FactoryのBL4Aの装置を用いて行った。分析試料は、東北地方三陸沖約800kmの太平洋プレート上に位置するプチスポットSite-Bでドレッジされたスコリア中に含まれる急冷ガラスである。今回、スコリア6試料について分析を行ったが、いずれもFe3+/Fetotal~0.37の値を示した。この値は、ガラス-オリビン間のみかけのFe/Mg分配係数から求めたFe3+/Fetotal比とほぼ一致する。この値から見積もったfO2条件は、QMF+2.3程とMORBより酸化的で、むしろ島弧マグマの条件に近い。この結果に微量元素組成を加え、プチスポットマグマの形成過程について議論する。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001288038667904
  • NII論文ID
    130007398620
  • DOI
    10.14824/jakoka.2013.0_33
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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