サトウキビを原料とする砂糖・エタノール同時増産技術のパイロット実証

  • 小原 聡
    アサヒグループホールディングス(株) プロセス開発研究所
  • 寺島 義文
    九州沖縄農業研究センター種子島研究拠点 国際農林水産業研究センター熱帯・島嶼研究拠点
  • 菊池 康紀
    東京大学総括プロジェクト機構「プラチナ社会」総括寄付講座
  • 福島 康裕
    東北大学大学院工学研究科 化学工学専攻
  • 安原 貴臣
    アサヒグループホールディングス(株) プロセス開発研究所
  • 杉本 明
    アサヒグループホールディングス(株) プロセス開発研究所 九州沖縄農業研究センター種子島研究拠点 国際農林水産業研究センター熱帯・島嶼研究拠点

書誌事項

タイトル別名
  • Pilot Scale Demonstration of Technologies for Enhancing Production of Sugar and Ethanol from Sugarcane
  • サトウキビ オ ゲンリョウ ト スル サトウ ・ エタノール ドウジ ゾウサン ギジュツ ノ パイロット ジッショウ
  • Pilot scale demonstration of technologies for enhancing production of sugar and ethanol from sugarcane (in Japanese)

この論文をさがす

抄録

<p>サトウキビを原料としたバイオエタノールの生産は,温室効果ガス排出低減に効果があるといわれる一方で,砂糖生産との原料の取り合いによる食料競合の問題が指摘されている.既往研究では,製糖工場に多収性サトウキビ品種と砂糖・エタノール複合生産プロセスという2つの新技術を同時に導入することによって,砂糖とエタノールの同時増産が可能であることがシミュレーション上で示されている.しかしながら,実際に技術を導入するためにはプラント規模での実証試験が必要である.本研究では,沖縄県伊江島において,サトウキビ栽培から砂糖・エタノール複合生産までの実証試験をパイロット規模で実施し,7種類のサトウキビを原料とした場合の物質収支データを取得した.そして,サトウキビの原料組成が各工程に与える影響を明らかにするとともに,砂糖とエタノールの同時増産が達成可能であることを実証した.</p>

収録刊行物

  • 化学工学論文集

    化学工学論文集 44 (4), 260-270, 2018-07-20

    公益社団法人 化学工学会

被引用文献 (5)*注記

もっと見る

参考文献 (20)*注記

もっと見る

関連プロジェクト

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ