リビング照明の色度が室内印象に及ぼす影響

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タイトル別名
  • <b>The Influence of Chromaticity of Living Room Illumination on Indoor Impression</b>

抄録

<p> 色度,照度といった照明の要素が空間の印象に影響を与えることは過去の研究からも明らかにされている.代表的なものとしてKruithofのカーブが挙げられる.Kruithofは照明の色温度と照度の関係から快・不快曲線を示した.しかし,近年の照明はLEDなど色度を自由に変えられるようにはなったが,それらの照明の色度は黒体軌跡上になく,相関色温度(Corelated Color Temperature,CCT)で表記されている場合が多い.正確な色度はCCTと色偏差(Duv)を用いることで表現するが,Duvまで着目し,印象評価を行っている実験は少ない.特に,くつろぎ感に関して照明条件を求めるための系統だった研究はほとんど見られない.そこで,本研究はリビング空間のくつろぎ感に注目し,照明光のCCTやDuvが空間の印象評価に与える影響を調査した.実験は,ソファ,カーペット,テレビなどが置かれたリビング空間を模したブース内で行われた.照明条件は照度200lx ,4種類の色温度(2300, 3000, 4000, 5000K)と,3種類のDuv(0.00, 0.005, 0.010)の組み合わせから設定される12条件であった.評価結果に対し,因子分析を行なった結果,4つの因子が抽出され,くつろぎ感においてはCCT=3000K~4000K,Duv=0~0.005で最も高い評価が得られた.</p>

収録刊行物

  • 日本色彩学会誌

    日本色彩学会誌 42 (3+), 193-, 2018-05-01

    一般社団法人 日本色彩学会

キーワード

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390845712974072576
  • NII論文ID
    130007405538
  • DOI
    10.15048/jcsaj.42.3__193
  • ISSN
    2189552X
    03899357
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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