明治初期フランス地図測量技術の導入とその後

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書誌事項

タイトル別名
  • Introduction of French topographic technology in the early Meiji era and afterwards
  • ー全国地形図測量と工兵測量の分離ー
  • Division of national topographic mapping and military engineering topography

抄録

日本政府は、明治初期、陸軍近代化のため、フランスから陸軍教師団を招聘し、1872年から1880年滞在した。その中に工兵士官が含まれ、工兵教育の一環として地図測量教育が行われ、明治8年最初の『工兵操典』測地之部が1855年のフランスの工兵連隊学校教科書を翻訳して発行された。明治10年代半ば、フランス式の迅速測図が関東地方で作成される中で、全国的な地形図作成には、三角測量が不可欠ということで、ドイツ、プロイセン陸地測量部の方式を採用した。しかし、工兵の測量は引き続きフランス式で、明治22年の『工兵操典第二版』測地之部は1883年のフランス工兵連隊学校教科書の翻訳であるが、明治26年の『工兵操典』測量之部はそれまでに導入したフランス地図測量技術を咀嚼して作成したものとなっている。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001288041668608
  • NII論文ID
    130007411880
  • DOI
    10.14866/ajg.2018s.0_000091
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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