長野県における凍り豆腐消費の地域差

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タイトル別名
  • Regional differences of freeze-dried tofu consumption in Nagano prefecture

抄録

1970年代以降,地域活性化の一環として地場産業振興が行われ,長野県の地場産業のうち食品分野では,寒天,味噌,えのきだけ栽培,野沢菜漬けなどは,その後,生産量が増大し,知名度もアップ,全国シェアも高い産業として成長した。しかし凍り豆腐産業は,依然としてこれらの産業ほどの知名度もなく,長野県の地場産業としては地味なイメージがある。寒天と同様に,冬季の寒冷乾燥という地域の風土を生かした産物として生産が始まった伝統的な地場産業ではあるが,凍り豆腐産業は他の地場産業ほど生産量が増えていない。凍り豆腐はそもそも高野豆腐として高野山で作られたことに由来するとされることもあり,関西地方での消費量が多い。しかし高野豆腐発祥の地である和歌山県高野町周辺においては凍り豆腐産業が長野県ほど発展はしなかった。<br> 本研究は,長野県における凍り豆腐の消費動向を調査分析し,今後の消費拡大の可能性を探ることを意図している。凍り豆腐は,健康食品であり,寒天関連食品,えのきだけ,信州味噌のように,今後,長野県の伝統的な生産物として注目される潜在的可能性があり,地域活性化に貢献する産業として発展する可能性も秘めている。<br> そこで嗜好に関するWebアンケート調査,学校・ホテル等の献立の聞き取り調査を実施し,凍り豆腐がどの程度好まれ,食卓に出現するのか,さらに,県内における消費の地域差を分析する。本発表は,2017年12月に実施したWebアンケートから明らかになった凍り豆腐消費の地域差の一端について報告を行う

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282763018388352
  • NII論文ID
    130007412018
  • DOI
    10.14866/ajg.2018s.0_000216
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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