Hand Evaluation for “Shittori” Characteristic of Fabric

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  • 布の触感「しっとり」に関する評価

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目的 基本風合いに関しては,様々なテキスタイルに対する客観評価式が確立されている. 基本風合いに含まれていない布の「しっとり」に関しては,現在,客観評価式がなく,繊維製品において,「しっとり」を謳った製品を商品化する際に,「しっとり」の判断は,科学的根拠に基づいた一定基準を設けてはおらず,官能検査に頼っていると言われている. 本研究では布の「しっとり」の客観評価式の確立を目指す上で,布の「しっとり」を数値化し,他の触感との寄与を明確化することを目的とする.<br>方法 これまでに筆者らが行ってきた「しっとり」に関する研究に用いた布45種を本研究の試料とした. 女子大生49名を対象に, SD法(7段階評定)により, 「しっとり」「やわらかさ」「あたたかさ」「なめらかさ」「肌触りのよさ」「厚さ」について官能検査を実施した. 得られた値を重回帰分析し,それぞれの触感との寄与度を測定した.<br>結果 重回帰分析により得られた係数から,「しっとり」に最も高く寄与する触感は「肌触りのよさ」であり,「やわらかさ」は「なめらかさ」,「あたたかさ」は「厚さ」,「なめらかさ」は「肌触りのよさ」,「肌触りのよさ」は「なめらかさ」,「厚さ」は「あたたかさ」がそれぞれ最も高く寄与する触感であった. また,「肌触りのよさ」と最も高相関である触感は「しっとり」であり,その他の触感は,重回帰分析から得られた結果と同様であった.

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Details 詳細情報について

  • CRID
    1390282763025274240
  • NII Article ID
    130007420767
  • DOI
    10.11428/kasei.70.0_64
  • Text Lang
    ja
  • Data Source
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • Abstract License Flag
    Disallowed

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