HPV関連中咽頭癌の新TNM分類について
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- 家根 旦有
- 近畿大学医学部奈良病院耳鼻咽喉科
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Abstract
2017年にTNM分類は改定され(UICC第8版),HPV関連中咽頭癌は独立した項目として分類されることになった。HPV感染の診断にはp16免疫染色が用いられ,中咽頭癌はp16陽性中咽頭癌とp16陰性中咽頭癌に分けられた。p16陽性中咽頭癌において,T分類はT4aとT4bがT4に集約され,N分類はN1からN2bまでがN1に集約された。病理学的N分類はリンパ節転移の個数で分類されることになり,pN1は1〜4個,pN2は5個以上のリンパ節転移と分類された。また原発不明頸部リンパ転移がp16陽性の場合,p16陽性中咽頭癌T0とみなすことになった。p16陰性中咽頭癌ではリンパ節転移に節外浸潤の概念が導入され,それ以外は第7版と大きな変更はない。
Journal
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- JOURNAL OF JAPAN SOCIETY FOR HEAD AND NECK SURGERY
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JOURNAL OF JAPAN SOCIETY FOR HEAD AND NECK SURGERY 28 (1), 9-14, 2018
JAPAN SOCIETY FOR HEAD AND NECK SURGERY
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Details 詳細情報について
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- CRID
- 1390564238001156864
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- NII Article ID
- 130007427879
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- ISSN
- 1884474X
- 1349581X
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- Text Lang
- ja
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- Data Source
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
- KAKEN
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- Abstract License Flag
- Disallowed