栄養素ゲラニルゲラノイン酸を用いた動物の生産指数向上に関する研究

DOI
  • 田端 佑規
    <sup> </sup>長崎県立大学・院・人間健康科学研究科
  • 植松 沙也加
    長崎県立大学・看護栄養学部栄養健康学科
  • 四童子 好廣
    <sup> </sup>長崎県立大学・院・人間健康科学研究科 長崎県立大学・看護栄養学部栄養健康学科

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抄録

<p><tt>ゲラニルゲラノイン酸(GGA)はレチノイドの一種で、ウコンなどに含まれる栄養素である。我々は以前、マウス繁殖時の餌にGGAを添加すると交配数あたりの離乳仔数(生産指数)が増加することを見出し、特許を取得している。また、その際、GGA食で生まれ授乳された1週齢の仔マウス脳海馬歯状回において脳由来神経栄養因子(BDNF)発現量が顕著に増加することなどを見出したが、これらが哺乳動物の普遍的な作用であるのかなどは不明なままである。そこで本研究ではGGAによる生産指数の増加が他の系統のマウスにおいても再現できるか検討することとした。その結果、以前の観察と同様にGGA投与により生産指数の増加が確認された。しかし、今回はGGAにより受胎や分娩の効率が増加したというよりは、</tt><tt>母親マウスの食殺行動の抑制が生産指数の増加に至る可能性が示唆された。 </tt></p>

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