インシリコ創薬の新展開:心臓安全性研究における基礎と応用の融合  [in Japanese]

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製薬企業で行われる創薬研究は,3万もの候補化合物の中から,10年以上の年月と数百から数千億円にも達する巨額の開発資金をかけて,ようやくひとつの新薬が承認まで辿り着くという世界である.さらにこの開発費用はますます増大する一方で,費用当たりの創薬創出の効率は低下し続けている.副作用は開発失敗の2番目に多い原因である.創薬を今よりも効率的に進めるため,薬物の悪影響を総合的に評価する安全性試験の各段階で科学的な確証を積み上げていくことが重要な課題となっている.インシリコ創薬とは,コンピュータを用いた創薬を意味する.創薬初期の化合物探索で実績があるが,今,安全性試験へのコンピュータシミュレーションの応用という新展開を迎えている.基礎研究が活発化し,製薬企業も参加する応用研究も始まっている.本稿では,その先駆けとして,インシリコ心臓安全性研究におけるこれまでの基礎研究の成果を概説するとともに,応用研究における現在の議論を紹介する.

Journal

  • Farumashia

    Farumashia 51(12), 1138-1142, 2015

    The Pharmaceutical Society of Japan

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