認知症と認知予備能
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- 吉澤 浩志
- 東京女子医科大学脳神経内科
書誌事項
- タイトル別名
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- Dementia and cognitive reserve
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抄録
<p>正常加齢においては様々な認知機能の低下が観察される.しかしその低下は一様ではなく,語彙能力のように高齢になっても相対的に保たれる機能と,記憶や情報処理速度のように加齢により急速に低下する機能がある.初期認知症の診断にあたり,正常加齢の特徴を押さえておく必要がある.また,病前に高い認知機能を持つ者は,一定の脳損傷や変性を受けても認知機能が保持されることが報告されており,「認知予備能」と考えられている.本稿では,これまで報告されてきた認知予備能の疫学研究,認知予備能の脳内基盤に対する神経画像研究を概観し,認知予備能から考えられる認知症の予防や非薬物治療の可能性についても考えたい.</p>
収録刊行物
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- 神経心理学
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神経心理学 34 (2), 142-154, 2018-06-25
日本神経心理学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390564238017251072
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- NII論文ID
- 130007467642
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- ISSN
- 21899401
- 09111085
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
- KAKEN
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可