片側性の疼痛と運動麻痺,同名半盲を発作時に生じた脳卒中後てんかんの1例

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  • A case of painful seizure accompanying ictal paresis and homonymous hemianopia due to post-stroke epilepsy

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抄録

<p>左頭頂側頭葉梗塞の既往がある69歳女性.急性発症の右上下肢疼痛と運動麻痺,右同名半盲を訴え来院した.発作時脳波で左半球後半部に持続性のてんかん性異常波を認めた.発作時MRIで左中心後回の拡散制限を,99mTc-ECD SPECTで左頭頂葉の過灌流を認めた.以上より,右上下肢疼痛は焦点性てんかんの発作症状であり,疼痛は左一次体性感覚野に由来すると考えた.運動麻痺については一次運動野自体の異常興奮による機能障害の関与を考え,同名半盲にも同様の機序を想定した.本例は,感覚症状を伴う運動麻痺が急性に出現した時,stroke mimicとして,てんかん発作を考慮すべきことを示している.</p>

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