慢性めまい治療における認知行動療法と前庭リハビリテーションの役割

  • 近藤 真前
    名古屋市立大学大学院医学研究科精神・認知・行動医学分野

書誌事項

タイトル別名
  • The Role of Cognitive Behavioral Therapy and Vestibular Rehabilitation in Treatment for Chronic Dizziness
  • マンセイメマイ チリョウ ニ オケル ニンチ コウドウ リョウホウ ト ゼンテイ リハビリテーション ノ ヤクワリ

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抄録

<p>めまいの慢性化には心理的要因が関係することが知られており, 慢性めまいの治療では認知行動療法のエビデンスが強い. また, めまいに対する理学療法である前庭リハビリテーションは認知行動療法の治療要素として組み入れることができるため, 慢性めまいの治療において両者はともに重要な役割を果たす. 本稿では, まず慢性めまいの疾患概念の変遷, 診断基準, 病態仮説について概説し, 慢性めまいに対する前庭リハビリテーションを組み込んだ認知行動療法プログラムの予備的介入研究を紹介する. 最後に, 第3世代認知行動療法の一つであるアクセプタンス & コミットメント・セラピーの慢性めまいへの応用についても触れる.</p>

収録刊行物

  • 心身医学

    心身医学 58 (6), 517-523, 2018

    一般社団法人 日本心身医学会

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