上腕骨近位端骨折術後の致死的肺塞栓症の1例

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抄録

上腕骨近位端骨折術後に致死的肺塞栓症を生じた1例を経験したので報告する.症例は68歳女性.転倒し,左上腕骨近位端骨折にて当科入院された.中空螺子で骨接合術を施行し,術翌日より歩行していたが,術後7日目に左下肢深部静脈血栓を認めた.同日よりアピキサバン内服開始後,腫脹は軽快傾向だったが,術後13日目に呼吸停止を来し,肺塞栓症にて,心肺蘇生,ヘパリン投与等にて救命し得た.本症例に文献的考察を加え検討した.

収録刊行物

  • 肩関節

    肩関節 42 (2), 580-582, 2018

    日本肩関節学会

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