人体通信を利用した経皮的情報伝送システムの実用化に向けた改良

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タイトル別名
  • Improvement of transcutaneous communication system using intra-body communication for practical use

抄録

<p>体内に埋め込まれた人工心臓のモニタリングを目的に,我々は従来より人体通信を利用した新しい体内―体外間通信システムの開発と,体内埋込み通信ユニットの通信電流の人体への印加と受信にチタンメッシュを用いた組織誘導電極の研究を行ってきた.電池と通信回路を分離した送受信回路を用い山羊を用いて通信を行ったところ19200bpsで良好に双方向通信を行うことができたが,回路基板とリチウム電池を一体化した小型体内埋込み通信ユニットを開発し,同様に動物実験で体内から体外への情報通信実験を行ったところ受信感度が低く体内-体外間通信を行うことができなかった.そこでこの検証実験として,送信側の回路基板と-電池間距離と受信側の受信信号レベルの関係を調べたところ,送信側回路基板-電池間距離と受信信号レベルが比例することが分かった.そこでこの結果を受け,通信基板と電池を分離した大きさ41mm×29mm×17mmの新しい体内埋込み通信ユニットを製作すると同時に,受信信号の小ささを補うため高感度化した新しい受信回路を開発した.この新たに開発した送信回路と受信回路を用い両腕間で通信実験を行ったところ通信速度19200bpsで良好な通信を行うことができた.今後,in vitro実験でさらなる性能評価を行った後に動物実験での動作確認を行う予定である.</p>

収録刊行物

  • 生体医工学

    生体医工学 Annual56 (Abstract), S283-S283, 2018

    公益社団法人 日本生体医工学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390845713000418560
  • NII論文ID
    130007483850
  • DOI
    10.11239/jsmbe.annual56.s283
  • ISSN
    18814379
    1347443X
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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