飲酒運転撲滅向けた光学的血中アルコール濃度計測の高精度化―光電容積脈波計測時の電磁波による影響―

DOI
  • 樺島 将吾
    福岡工業大学 大学院工学研究科 情報システム工学専攻
  • 李 知炯
    福岡工業大学 大学院工学研究科 情報システム工学専攻 福岡工業大学 情報工学部 情報システム工学科
  • 原田 一平
    福岡工業大学 大学院工学研究科 情報システム工学専攻
  • 古賀 穂香
    福岡工業大学 情報工学部 情報システム工学科
  • 橋本 敦
    福岡工業大学 情報工学部 情報システム工学科
  • 藤本 理美
    福岡工業大学 情報工学部 情報システム工学科
  • 横出 瑞己
    福岡工業大学 情報工学部 情報システム工学科
  • 山越 健弘
    福岡工業大学 大学院工学研究科 情報システム工学専攻 福岡工業大学 情報工学部 情報システム工学科

書誌事項

タイトル別名
  • Towards accurate measurement of optical blood alcohol concentration for elimination of drunk driving

抄録

<p>道路交通法の改正により飲酒運転に関する罰則が強化され,諸外国では飲酒運転防止装置の実用化が進み,呼気ガス式手法が一般的になってきたが様々な問題点がある.そこで,その問題点を解決できる可能性がある光学的手法に着目した.すなわち光電容積脈波(PPG; photo-plethysmogram)を利用し,血中成分の吸光特性から指尖部の入射光に対して散乱された光を検出する方法である.近年,PPG計測法を用いてグルコースやアルコールなどの血中成分を非侵襲的に計測する研究が進んでいる.しかし,それら固有の吸収帯域は水への吸収度が高い長波長帯域(1100〜2500nm)に存在し,人間の身体のほとんどが水分であり,検出される光が極めて微弱で,動作や外部環境に敏感でノイズも多い.ノイズが生じる原因の一つとして外部からの「電磁波」がある.そこで本研究では,アルコールに感度を持つ1185nm波長のPPG計測時における,外部から電磁波を遮断する電磁シールド(減衰性能40dB)有無でのS/N比の比較検討を目的とした.実験同意が得られた健常成人男性12名を対象とし,電磁シールド有り/無しの条件で右手指尖部にPPG計測装置を装着しそれぞれ60秒間計測を行いS/N比を比較した.また,PPGと同期していることを確認するために心電図計測も行なった.その結果,電磁シールド有り/無しでのS/N比に有意差が無いことを確認した.この結果より,電磁波はPPG計測の精度に影響を与えないことが判った.</p>

収録刊行物

  • 生体医工学

    生体医工学 Annual56 (Proc), 48-48, 2018

    公益社団法人 日本生体医工学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390845713000663808
  • NII論文ID
    130007484107
  • DOI
    10.11239/jsmbe.annual56.48
  • ISSN
    18814379
    1347443X
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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