菌床シイタケ栽培施設における内外温度を考慮した省エネルギ換気システムの開発

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タイトル別名
  • Development of Energy-saving Ventilation System Considering Inside and Outside Temperatures of a Sawdust-based Shiitake Cultivation Facility
  • キンショウ シイタケ サイバイ シセツ ニ オケル ナイガイ オンド オ コウリョ シタ ショウ エネルギ カンキ システム ノ カイハツ

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抄録

本研究は,菌床シイタケ栽培施設の省エネルギ換気システムの開発を目的とした。培養期では,菌の発熱により熱とCO2が発生する。最適な生育温度と安全な労働環境のCO2濃度を維持するためには,エアコンと換気が必要である。熱交換型換気扇は,省エネルギのために広く使用されている。この換気装置をより効率的に活用するために,我々は熱交換と普通換気という2つのモードに着目した。室内温度が外気温より高い場合は,普通換気により冷たい外気を取り込みエアコンの省エネルギに貢献する。さらに,室温が低い場合は,熱交換換気とともに菌糸の発熱を熱源として利用することを検討した。換気モードを決定するために,栽培施設の内外温度を考慮した制御装置を設計した。このシステムを1年間稼働させることで,外部平均温度10~15℃にて最大の効率を得ることができた。また,岡山県玉野市の当該栽培施設にて,25%の省エネルギを達成した。

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