-
- 常盤 智子
- 白百合女子大学
書誌事項
- タイトル別名
-
- Japanese Expressions Generated by Translations: Research on Phrases Expressing Large Quantities in English-Japanese Conversation Books in the Second Half of the 19th Century
- 幕末明治期における日英対訳会話書の日本語 : 数量の多さを表す句との対応から
- バクマツ メイジキ ニ オケル ニチエイ タイヤク カイワショ ノ ニホンゴ : スウリョウ ノ オオサ オ アラワス ク ト ノ タイオウ カラ
- ──数量の多さを表す句との対応から──
この論文をさがす
抄録
<p>本稿では、明治期に翻訳から生じたとされる「N(Nは名詞の意)の多く」という類の直訳に注目し、数量の多いことを表す英語の表現「~ of N」がどのような日本語と対応しているのかについて、当該期の日英対訳会話書約150点を対象に横断的な調査を行った。その結果、日本人の手になる会話書にも英米人の手になる会話書にも副詞等を伴う意訳が多くみられることがわかった。また、日本人の会話書の中には英米人の会話書ではみられない「Nの多く」類の直訳が一定数みられた。これは後に一般化する同種の表現の早い例とみることができた。当該期において日本人の外国語理解の方法には訓読という背景があり、書きことばを無視できなかったことに対し、英米人は当時の話しことばの習得に重点をおいていたということが、今回の調査結果に反映していることを論じた。</p>
収録刊行物
-
- 日本語の研究
-
日本語の研究 14 (2), 18-33, 2018-04-01
日本語学会
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390001288073369344
-
- NII論文ID
- 130007492076
-
- NII書誌ID
- AA11998386
-
- ISSN
- 21895732
- 13495119
-
- NDL書誌ID
- 028980489
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- NDL
- CiNii Articles
- KAKEN
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可