イノベーションと管理会計研究の今後の方向性―Robert Simonsの理論面での貢献の考察を足掛かりとして―

書誌事項

タイトル別名
  • Future Directions of Innovation and Management Accounting Research: An Application of Robert Simons’ Theoretical Contributions
  • イノベーション ト カンリ カイケイ ケンキュウ ノ コンゴ ノ ホウコウセイ : Robert Simons ノ リロンメン デ ノ コウケン ノ コウサツ オ アシガカリ ト シテ

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抄録

<p>本研究は,イノベーションと管理会計研究の可能性を切り開いたRobert Simonsが提示した概念に着目し,イノベーションと管理会計研究の今後の方向性を考察した.Simonsの一連の研究のレビューを通じて,イノベーションと関連がある概念として,インタラクティブコントロールシステム,診断型コントロールシステム,インタラクティブネットワーク,創造的緊張の4つの概念を抽出し,「イノベーションを促進するための管理会計情報の設計」に焦点を当てた分析フレームワークを構築した.さらに,これを用いて既存のイノベーションと管理会計研究を考察した結果,「戦略面の不確実性」と管理会計情報の関係性を捉える研究や,「影響の幅」を広げるという観点から,イノベーション促進の局面での管理会計情報の構築的役割を捉える経験的研究などが,イノベーションを促進する管理会計の役割の理解を進めるために必要であることを明らかにした.</p>

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