心臓洞房結節自動能のイオン機序と麻酔薬によるその修飾

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タイトル別名
  • Ionic mechanism of sinoatrial node automaticity and its modulation by anesthetics
  • シンゾウドウ ボウ ケッセツ ジドウノウ ノ イオン キジョ ト マスイヤク ニ ヨル ソノ シュウショク

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抄録

<p> 多くの麻酔薬は心拍数を変動させるが,その詳細なメカニズムは明らかではない。心拍数は,心臓ペースメーカーである洞房結節の自動能とそれに対する自律神経系の修飾によって制御される。麻酔薬は自律神経機能だけでなく洞房結節自動能にも影響を与えて心拍数を変動させうる。いくつかの全身麻酔薬は洞房結節におけるイオン電流に作用して,自律神経を介さずに洞房結節自動能を直接抑制する。洞機能不全症候群などの洞房結節機能が低下している病態においては,麻酔薬の洞房結節抑制作用が増強する可能性がある。麻酔薬による洞房結節に対する直接作用を理解することは,麻酔中の適切な循環管理を行う上で重要である。</p>

収録刊行物

  • Cardiovascular Anesthesia

    Cardiovascular Anesthesia 22 (1), 19-23, 2018-08-01

    一般社団法人 日本心臓血管麻酔学会

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