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- 倉本 和俊
- 東北大学大学院工学研究科
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- SUPPASRI Anawat
- IRIDeS, Tohoku University
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- 今村 文彦
- 東北大学災害科学国際研究所
書誌事項
- タイトル別名
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- SUMMARIZING OF THE LESSONS FROM THE 2016 FUKUSHIMA EARTHQUAKE AND TSUNAMI ASSESSMENT USING DATABASE
- 2016ネン フクシマケンオキ ジシン ツナミ ノ カダイ セイリ ト データベース オ リヨウ シタ ツナミ ヒョウカ
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抄録
我が国の量的津波予報は,発生以前に計算された津波データベースに基づくため,事前計算と大きく異なるイベントの予測精度が低い.2016年11月22日福島県沖地震津波では,事前計算と異なる走向の地震であったため,宮城県における津波高さを過小評価する問題が発生した.今後,同様な対応になるのを防ぐために,走向の違いによる津波への影響を検討する必要がある.本研究では2016年福島県沖地震津波での課題を整理し,福島県沖及び宮城県沖に走向,マグニチュードと想定断層位置を変えた3,168の地震シナリオを設定した津波データベースを作成した.これらを用いて,気象庁の予測手法に則り,2016年イベントでの仙台港の水位を求めたところ,津波警報となることがわかった.よって津波予報の精度低下の大きな要因は計算条件にあり,改善が必要であると考えられる.
収録刊行物
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- 土木学会論文集B2(海岸工学)
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土木学会論文集B2(海岸工学) 74 (2), I_535-I_540, 2018
公益社団法人 土木学会