大規模避難シミュレーションによる臨海都市部の津波避難リスク分析と低減方策の検討

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タイトル別名
  • INVESTIGATION OF TSUNAMI EVACUATION RISK AND RISK MITIGATION STRATEGY IN COASTAL URBAN CITY USING LARGE-SCALE EVACUATION SIMULATION
  • ダイキボ ヒナン シミュレーション ニ ヨル リンカイ トシブ ノ ツナミ ヒナン リスク ブンセキ ト テイゲン ホウサク ノ ケントウ

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抄録

約34万人の避難者を対象とした臨海都市部の津波避難行動リスクを,スーパーコンピュータを用いた津波避難行動解析に基づき分析した.避難者個々人の動きを詳細にモデル化した大規模シミュレーションによって,都市部の避難路での混雑による避難の遅れや,避難場所での混雑といった潜在的な避難リスクを明らかにし,津波浸水予測情報に基づく避難行動の制御を行うことで混雑状況が大きく改善することを確認した.避難の制御により,検討対象地域における最大クラスの津波に対して無被害で避難を行う場合,津波発生から避難開始までに約40分の猶予時間が認められた.この間に,近年のリアルタイム津波予測技術を活用し,適切な津波浸水予測情報を得ることで,円滑な避難行動を支援できる可能性が示唆された.

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