静脈血栓塞栓症up-to-date─低酸素性血管内皮障害や担癌患者の過凝固状態などについて─

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  • Up-to-date Management of Venous Thromboembolism in Patients with Hypoxemic Endothelial Injury and Patients in Hypercoagulable State Associated with Cancer

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抄録

<p>静脈血栓塞栓症(VTE)を適切に予防する上で,低酸素性血管内皮障害や癌と過凝固状態など,それに関連する病態生理の最近の知見を知る必要がある.これらの観点から,安静状態にある場合,最低でも2時間ごとに下腿の足関節運動を実施することが望ましく,それが不可能な状態においては,他動的に拍動流を作り出す方策が望ましい.また担癌患者はさまざまな病態生理的側面からみて過凝固状態にあるため,容易に血栓を作りやすく,周術期はVTEが高リスクであり十分な注意が必要である.これらの患者で術前にVTEが発見される場合も少なくなく,最近改定された日本循環器学会のガイドラインを踏まえて適切な周術期管理を考える.</p>

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