日本の株式市場におけるボラティリティの長期記憶性とオプション価格
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- 竹内(野木森) 明香
- 早稲田大学商学研究科
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- 渡部 敏明
- 一橋大学経済研究所
Bibliographic Information
- Other Title
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- ニホン ノ カブシキ シジョウ ニ オケル ボラティリティ ノ チョウキ キオクセイ ト オプション カカク
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Abstract
<p>近年,資産価格のボラティリティには長期記憶性があるとの指摘が数多くなされている.そこで本稿では,日経225株価指数のボラティリティに長期記憶性があるかどうか,また,ボラティリティの長期記憶性を考慮することで日経225オプションの価格をより正確に捉えることができるかどうか分析を行った.さらに株式市場では,価格が上がった日の翌日よりも下がった日の翌日の方がボラティリティは上昇する傾向があることが知られているため,ボラティリティの長期記憶性に加え,そうした非対称性も考慮できるFIEGARCHモデルを用いて分析を行った.異なる78の期間で擬似尤度に基づくLM検定を行った結果,多くの期間でボラティリティの長期記憶性と非対称性が検出された.また,FIEGARCHモデルを用いることで実際のオプション価格をより正確に捉えられることも明らかになった.</p>
Journal
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- Gendai Finance
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Gendai Finance 24 (0), 45-74, 2008-09-30
Nippon Finance Association, MPT Forum
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Details 詳細情報について
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- CRID
- 1390001288097316480
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- NII Article ID
- 130007528292
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- NII Book ID
- AA11480424
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- ISSN
- 24334464
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- NDL BIB ID
- 9712352
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- Text Lang
- ja
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- Data Source
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- JaLC
- NDL
- CiNii Articles
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- Abstract License Flag
- Disallowed